コインランドリー

ありふれたような、日常の流れです。

人生

ワタシは貴方と同じ墓に入りたい

感情が爆発して前のめりになったその時、もう止められなかった。誰が悪いわけでもないのに、気持ちばかり進んで、その崖の淵まで走っていくことは容易いことではなかった。 心に突っかかった感情が吐き出て、止まることを知らなかった。「やっぱり君はダメだ…

仕事のはなし

人に嫌われてもいいっていうのは、どこかで真理なんじゃないかと思う。でもきっとそれは、何十通りと言われてきたことかもしれないけど。上司と後輩の指導に関してミーティングをした時に、「わたしは部下に嫌われても良い」と言い切った。そして彼女は本当…

お別れ

自宅の猫が行方不明になった。 お別れの時なのだったのかもしれないね。最後までずっと身勝手なやつだった。挨拶もなしに居なくなっちゃうなんて、本当にあいつらしいよ。 お母さんは猫が恋しいと猫のグッズをひたすら集めるようになった。弟は一年後に猫が…

涙が出た。いや、正確に言えば涙が出るほど綺麗だった景色だと言えるだろう。二度目に訪れるその景色はやはり、一度目に訪れた時と同じ思いのまま眺めた。 少しタバコを吸って、家族や自分の心の話をした。「あなたが少しでも元気になれるといいね」と言葉を…

過去と現在

ここ数年で変わったこと 毎日ちゃんとお風呂に入るようになったこと。そして体と頭をちゃんと洗ってる。出かける前には歯磨きをするようになったし、化粧水や乳液などを使って最低限のスキンケアをするようになった。暴飲暴食が少しずつ減っている。「ごめん…

充血

毎日働いてる。何食わぬ顔で。ご飯を食べてる。何食わぬ顔で。東京の外れにあるセブンイレブンの店員。働き始めて数ヶ月。一年の引きこもりニート生活を経て社会復帰へ。接客にムラがある。気分がいいときは満面の笑みで丁寧に。だいたいは、何か不満を抱え…

深淵の淵をなぞる

痛みは悲しくて苦しい。いろんな物事に目を背けて、自分を守り続けてきた。頭の中での私は天才で奇才に溢れた人間だ。それらは世に流れることなく自己の世界に浸って陶酔する。安心感という自己満足に包み込まれ、大切な感情さえ緩い世界に溶けて衰退する。…