コインランドリー

ありふれたような、日常の流れです。

言い訳は「雨が降ってるから仕事サボった」が正しい

金曜日の真昼間。本来ならこの時間にわたしは職場のデスクに座り、ライターさんが書いた記事を校正してるところだろう。相変わらずいい文章を書くなあって関心したり、日本語大丈夫かよって心の中で毒を吐きながら、彼女たちが書く文章が公開されるその日のために下ごしらえをしてる。

いまはというと、なぜか自宅でmacのキーボードをタイプしながら、今日は寒いなって感じてる。上司に送った「今日休んでごめんなさい」の丁寧なメールによって労いの言葉が返ってくることで安堵する。意識が低いんじゃないの?ほんとうに。心も体も健康であることも立派な仕事なのに、今日のわたしは動けなかった。それは頑なにどうしても動けなくて、布団の中で一人で泣きながら会社に連絡を入れるような朝だった。

 

「今日は雨が降ってるでしょう、だから学校サボってオナニーしてるの」っていうワンシーンが大好きだった。言葉とかいらないから、ただバカになって『わかる』ってただその気持ちだけがそこにある感じ。そのワンシーンが放つ魅力も、勢いも衝撃も、それら全ては創作の世界だから。そんなことに気づくのはあまりにも遅すぎるような気がする。現にわたしが雨の日の今日、仕事をサボっている事実は、ダサくてどうしようもなくてクソッタレの甘えん坊でしかない。でも、ちゃんと知ってるから大丈夫、今日私が仕事に行けなかった理由は、私だけがちゃんと知ってる。誰かにしてみれば仕事に対する意識の低いゆとり世代の女の子にしか映らなくても、真実を知ってる人(自分)が居ればそこまで悲しみを背負う必要もない。

 

本当は、やっぱり健康になりたいなってすごく思う。しっかりご飯を食べて、早寝早起きを心がけて、心も体も健康であることが大事。それこそが美しさであり仕事であるということを社会人になって学んだ。休むことも業務のひとつ。きっと今日はまともに仕事をできる精神状態ではなかったと思うし、上司の舌打ちを聞いて叫び出さずにはいられなかったと思う。どこかで遅刻してもいいから出勤すればよかったって後悔もあるけど、きっとダサい仕事をしてしわ寄せが回ってくる。今日はライターさんの納期がない日だから忙しない1日ではないだろうし、その日を狙ったのは賢い選択だと思う。ただひとつツケが甘かったと感じることは同じプロジェクトに参加してる後輩も休んでしまったこと。3人のチームで回してるから、二人休むと一人で運営の管理をしなくてはないけないので申し訳ない気持ちが3㎝ほどある。

でもどこかで思うだんだ。私の度胸がないだけなのかもしれないけど。うちの職場はみんな平気で休みを取る人が多い。虚弱というか、どこか体や心に問題を抱えて、それをどうにかしようとしない人が多いから休みがちな人が増えて。こっちの知ったこっちゃないけど反面教師って台詞が脳裏に浮かぶの。だからどんなに辛くても、苦しくても、多少のことで早退や欠勤を決意する気にはなれなかった。とかいって週の最後に気持ちがへりくだって金曜日の昼間に自宅でブログを書いてる女が言う台詞でもないけどね。

彼らや彼女たちの休みますと、わたしの「休みます」はどこかで違うものを感じてる気がしてる。なんじゃそりゃって話だけど、きっとそうだと思う。普段、正式に与えられている休みとは別に、行うべき業務を放棄して休むということの重みを強く実感する。心があまりにも弱いだけだから、変な意識を持ってると思われたらそこで終わりだけどね。ははは

「休んでも大丈夫」なんて思っちゃダメだし、休んじゃいけないって思ってもダメ。自分の業務に誇りを持つべだし、自分自身のキャパシティを理解して行動を判断することも大事だと思う。私生活や普段の生活リズムや習慣も、すべて仕事の何かに繋がっていることを忘れずにいることが重要。そこで上手く息抜きをしたり、美味しいものを食べて体を休息させて仕事を忘れることも仕事のひとつだ。

今日の選択は間違ってるとは思わない。自分を援護したいとかじゃなくて、ダサい仕事をするくらいなら休んだ方がマシだと思ったからね。結果的に多少の迷惑はかけてしまっていることもあるから、週明けは謝罪をしないと。

 

上司からきた労いのメールには「最近、体調がよくないみたいだから、そのことについても詳しく聞きたい」とのこと。なんて説明すればいいのかな。これといって何か身体に問題があるわけじゃない筈なんだけどね。どうやって説明しようかな。たまになんの前触れもなく、気持ちのブレーカーが落ちるんですって言ったら引っ叩かれるかもしれないね(笑)

心のことも身体のことも、もっとちゃんと向き合っていかないと、仕事に支障をきたしているうちはお金をもらう権利はないよ。お金をもらっている以上それに見合った仕事をこなすために、自分をコントロールするスキルを磨くことも大事でしょう。

「心のブレーカーが落ちる」そのポエミィな瞬間は、甘いチョコレートみたいな台詞だから公的な場所では不向きだし。やっぱりどこかで昔の古傷がうずうずしちゃうことをちゃんと説明しないといつまでも足が届く幼児プールで泳いでちゃダメってこと。

 

 

仕事のはなし

人に嫌われてもいいっていうのは、どこかで真理なんじゃないかと思う。でもきっとそれは、何十通りと言われてきたことかもしれないけど。上司と後輩の指導に関してミーティングをした時に、「わたしは部下に嫌われても良い」と言い切った。そして彼女は本当にそれを有言実行してる。だからこそ時にはやり過ぎるその言動で、社内の悪口大会の際には名前が浮上するぐらいには。

時に鬱陶しく思うことや、怯えることもあるけど、彼女はかっこいい人だと思う。

 

 

 

まだ入社4ヶ月目にして、同じチーム内での後輩ができた。彼女はわたしと同じようにいまの業界は初めての勤務なので、分からないこともたくさんと思う。それでも健気で業務を遂行しようとする姿勢は見せてくるので、指導するこちらにも気合いが入る。しかし何処かで「細かいことに逐一うるさいな」と思われていたらどうしよう?と人に嫌われることの恐れを感じる。後輩の顔色を伺うながら引き継ぎをしては、彼女のためにも自分のためにもならないのは十分に承知してる。自分の弱い部分が顔を出して「それ以上はやめたほうがいいんじゃない?」って危険信号を出してくる。

目的も答えも、どうするべきかさえも見えているのに、恐怖心がどこかで支障をきたしてくることが邪魔で仕様がない。

 

部下や後輩に慕われたいな、この人の下に就いてよかったと思ってもらえる人になりたいなと思うけど。わたしだってまだ新人の身で、今は自分のことに身を費やす時間だなんだよな。会社の人間は入れ替わりが激しかったので入社数ヶ月で後輩ができてしまうこともあるけど、まず一番に考えるべきは自分の立場や業務だ。一人で歩けるようになって初めて自分の持ってるものを引き継いで行く。なかなかスピード感のある毎日なので、自分のことも後輩の面倒も見なくてはいけなくなる。それでも弱音は吐いてられないし「出来ませんでした」じゃ済まされないのが社会なんだよね。「しょうがない」で終わらない責任感を学ぶために、いま仕事で吸収すべきことはたくさんあるんだ。

 

わたしは社会人としてのスタートがあまりにも多くて、きっと周りの同年代に比べると劣っている部分はたくさん。それでも自分のリスクを崩さないように、今を維持して一年間頑張る。そして次のステップへ少しずつキャリアアップしていこうよ。焦る必要はないと思うんだけど、「これ」という目標だったり道筋はしっかりこの一年で固めておかないとレベルアップはできない。

量と質のバランスをうまく掴むために、この1年は勝負の年だよ。頑張ろうな。

華金多幸

最高の華金を過ごした。

 

先週の華金はビールを飲むぞ!と意気込むも、一人で日高屋に立ち寄り飯と餃子を食って無事に家路へ。お腹おいっぱいになってビールを飲む元気もなく、一人で休日前夜の夜をしっぽりと楽しみながら過ごした。

 

翌週の華金。昨日は友達と飲む約束をしていたのだけど、せったくだからと思い彼氏に声をかけてみたもので。「今日会いに行ってもいい?」と連絡を入れてみれば「たのしみ!」という旨のスタンプが送られてきた。当初の予定を変更し、彼のもとへ駆け出すと言わんばかりにハチ公前で待ち合わせをしたんだ。

彼はとても忙しくて、今の仕事を心から楽しんでいる反面、休みのない日々に疲弊しながら健気に頑張っていた。日々の中で思考する努力の源が実って業績をしっかり残しながらスキルアップに励んでいる姿はかっこいい。

二人で行き当たりばったりのように渋谷から下北沢でふらっと降りる。駅前を何度もぐるぐるして、どこに入るでもなく歩き続けた。良いお店に出会うこともないので、このまま明大前まで行こう!という話になり、ファミマでビールを買って飲み歩く生ぬるい夜は最高だったね。

「疲れた?元気出た?」と気にかけてくれるその言葉一つとっても、彼との過ごす時間は多幸感に溢れている。一年半の間で様々な時間を共にした私たちの色は、まだ瑞々しく鮮明な輝きを忘れていないみたいで、安心感と心地よい緊張感がある。愛してるし恋もしてる。

明大前までつくと各停に乗って彼の家へと帰る。電車の中でたわいもない話をしながら、あっという間に駅に着いて。「何か食べる?」と二人で相談をしながら、近くのお弁当屋さんでチキン南蛮と油淋鶏弁当を買う。ビールを飲みながら出来立てのお弁当を頬張り、のんびり二人の時間を過ごす。

 

本当に痩せたね、頑張ったねと彼はわたしを優しく抱きしめてくれるので心地が良い。「お仕事お疲れ様」とお互いを労って、くっ付いたり離れたりする時間は、このために生きてるのかと思うくらいの多幸感がそこにあるんだ。

抱きしめて良い?って、気が向いた時に近寄ってくる姿や、ふいにキスをしてくるいたずらっ子みたいなところも好きだな。

 

一人の夜も最高だけど、やっぱり愛してる男と過ごす夜はすごく幸せだ。どこに行くでもなく、なんでもない日常の延長線上を二人で刻んでいるだけで立派なデートだと思う。どこか行かなくてもいい、安心できる家の中で、互いの時間を刻みながら、気が向いた時にキスをしたりお酒を飲む程度の過ごし方が一番心地よくて幸せだ。