コインランドリー

ありふれたような、日常の流れです。

生活水準の話

一人暮らしを始めた時、32インチのTVで興奮してた。使い古したカラーボックスとIKEAの高い棚を設置する。カーテンはニトリで安いものを購入し、届くまで部屋が丸見え状態。ベッドなんて、楽天で購入した脚付きマットレスだ。家電はすべて、昔一人暮らししてきた時に最低価格で購入したジャンク品。機嫌が悪くなると、思うように動作しないかわいこちゃん。

 

最低限は暮らしと言えるの箱の中で、2年間暮らしてきた。

 

新しい家族が増えて引っ越しの準備をする時、見える景色が大幅に変わったことを驚いた。生活水準が上がることで、自分の愚かなプライドも見え隠れする。

引っ越し先の新居では、40インチの4Kテレビを購入した。洗濯機は7kg容量あるHITACHI。汚れをよく落としてくれるらしい。多機能オーブンレンジに切り替えて、使いこなせるのか心配になる。スチームやオーブン、グリルなど、多彩な料理を作れる。炊飯器も5.5合炊けるよ。冷蔵庫だって、自動製氷機付きだ。どれだけ食材を詰め込んでも、有り余る。可愛らしいケトルも購入して、生活が順調にスタートする。

 

まだ揃えるものはたくさんあるから、これで終わりじゃない。しかし、これまでと比べ物にならないくらい生活水準が上がっている。

小さなスタートから大きな進歩に、物事が変わっていく。何もかも彼のおかげと言っていいほど、足を向けて眠れないな。

 

最低限あるもので工夫をしながら生活していたミニマムな暮らし。やっと、少しだけ、当たり前といく余裕が見え隠れする。

 

新たに、ソファ、ダブルベッド 、ブラインド、など購入するものがいくつかある。

広々としたベッドでぐっすり眠れる毎日が愛おしい。ソファで寛ぎながら、高画質のテレビに齧り付くことだって出来る。でも私は、テレビっ子じゃないけど。

 

ワンランク上の生活と言っては、少し大げさかもしれない。それでも過去に比べれば、私たちは大きく前進してる。そのプライドが私の気持ちを震わせる。だれかと比べるわけじゃないけど、だれかと比べてしまいたくなることも。私の功績じゃないのに、可笑しいな。

 

人それぞれ感じである当たり前の形は違う。その中で、自分の思う形にハマっていくような気がするよ。凄いことだと思う。それは素直に、いろんな形に対応していることが。理想の生活を実現していくこと。

たくさんお金を持っているわけではないけど、ある程度の経済力の中で築ける価値がある。周りと違っても、悪いことじゃない。世の中に吐き捨てられるほど並べられたそのセリフたちは、右から左へと流れていく。だから常に忘れてしまって不安に感じる。仲間外れにされることは、怖いことでしょう?

その不安に押しつぶされることから、少しずつ解放された気がする。単純だからね。

 

何かを得ることでの満足度や、その中で始まる時間の幸福度により、歳を重ねていくとこと。上を見ればキリがない世界のキラキラに、負けないように踏ん張って地団駄を踏むことも。その原動力となるエネルギーが少しずつ、芯を持ってきた。

 

ああ、私は大丈夫なんだな。っていう不思議な安心感。きっと誰にもバカにされたくない。貧乏なんて糞食らえだ!って怯えてる。その中で、いま手に入れたものを育みながら、私自身も成長性を失いたくない。

 

生活水準がアップしたことで、私という人間が違うものになることはない。自分のお給料が上がることだって、あり得ないんだよ。でも私だって昨日の自分に負けたくない。一年前の自分に負けたくない。過去に上塗りされる日々をがいてるわけじゃないんだ。

 

いま培っている時間や、進んでいく物事に負けないよう、私も正しく進化する。大人だから、もうズルはしないよ。