コインランドリー

ありふれたような、日常の流れです。

社会の捨て駒

こんな時間にゆっくりできるのは、いつぶりだろう。急に時間ができると何をしていいか、わからなくなっちゃうな。

 

今日は天気がいいので洗濯物をドカドカ片付ける。掛け布団も干して、シーツとカバーもすべて洗浄。燦々と日差しを浴びた洗濯物たちが風に揺られて気持ち良さそう。わたしも一緒に吊るされたいな。

首の後ろにハンガーで吊るされているように、人生は無責任じゃいられない。常になにかを考えて、行動し、マグロのように生きる。

 

昨夜、家に帰ると部屋がピカピカになっていた。疲れて帰っていた体を振り絞って、彼が自宅の掃除を済ませていてくれたんだ。漂白の匂いが漂うへの中、セブンイレブンで買ってきたシュークリームを頬張って、引っ越しの予定など話したり…。

 

だらら今日は少し余裕もある。掃除はしなくていいよって言ってくれたけど、やっぱり自分が納得いくまで仕上げたいんだよね。たった1日でも、部屋の隅には抜け落ちた髪の毛が散乱している。綺麗に拭き取って、床に敷いてあるラグもベランダに干す。ゴミを簡単にはたいて、ファブリーズを吹きかけたら床に戻す。

 

朝入れた珈琲は冷めて、冷たくなってる。ホットだったのに、冷えた部屋でアイスになってしまった。

 

最近は、目的のない文章、目的のある文章、なんでもいいからパソコンに向き合って言葉を撒き散らしたい。それらがきちんと報われなくても、特別なものにならなくても。自分への成長力が止まらなくて、立ち止まっていることを恐れている。多分わたしは下手くそでも、このままずっと文章を書き続けたい。

 

少しずつ仕事に対しても、意欲を取り戻してきた。どんなに退屈なタスクでも、だらだらと作業を進めないように心がけてる。手を抜かないように、その先にある目的を意識しながらこないしていく。思うように成果も出ないし、答えのない場所で利益を生み出すのは難しい。もしかしたら今の案件も、また手放す日がくるかもしれない。

この会社に2年近く勤めた中で、請け負ったサイトの数は数え切れないほど。時間をかけて作っていけばいくほど、ただのサイトなのに愛着も湧いてくる。でも利益が出なければ、すぐに捨てられてしまうんだ。「サイト停止」その言葉がわたしたちにとって一番恐れているものだよ。

どんなに小さなサイトでも、時間とお金、気持ちと労力をかけて運営してる。それらがいとも簡単にネットの世界から葬られてしまうのは、心ない。

とはいえ、私たちは金をもらっている。会社を回すためには、正しい取捨選択の繰り返しが必要なんだよね。後ろめたい気持ちを切り替えて、また新しいジャンルにチャレンジする心意気をいつだって万端にしておく必要があるんだからさ。

 

ここ最近は、社内にいるライタースキルに長けている男の子に、指導をしてもらっている。自分の文章チェックをしてもらうたびに、まだまだ至らない点が多いと感じるね。その子はまるで、読者すべてのニーズを捉えているかのように、納得のいく説明を用意して指導をしてくれる。マーケティングの「マ」の字だって知らない私は、関心するばかりだ。

文章を描くだけが仕事じゃない。読者のニーズや、マーケティングについてもしっかりと把握している必要がある。なんなら文章だって至らない点も多い。仕事をしていく中で、自分のやっていることが本当に正解なのか?疑問に感じて打ちひしがれる。

自分が良い!と思ったものが正解じゃないし、答えなんてどこにもない。ある意味では、数打てば当たる世界でもある。Googleの評価に怯えて、媚びを売ることの繰り返しじゃないか。サイトの質よいう言葉の焦点が当てられているのは、一体どこなんだろう?と疑問さえ感じる。

質の意味さえ、本当は知らないのかもれない。

それでもいまは少し時間を与えてもらっている。大半のことを任されているので、自分なりに指導を受けたことを無駄にせず、方針変更をくわえながら進んでる。いつだって自分が作り上げてきたスタイルは、簡単に壊さないといけない業界。そんなものは、目の上のたんこぶだ。新しいことに目を向けて、吸収スキル。変なプライドを持ってると、世の中にはじき出される。

好奇心旺盛で、ドライな人がこの業界に向いているんだろうな。じゃあ、私はどこで生きることが正しいのかな?与えられたタスクを消化することが正しい選択じゃない。だからこそ、もっといろんなスキルを磨きたい。

 

でも、やっぱり文章スキルを磨きたいと感じてしまう。気持ちは、その片一方に偏ってしまうね。バランスが悪いな。本当はもっと、デザインとかプログラミングとか、大事な骨組みを埋めていく必要があるのに。

自分のやりたいことは、今の会社にあるのか?と聞かれたら。やりたいことが何かさえもわからない。ただ昔のように漠然と「文章が書きたい」なんてことは、言ってられない。積み重ねてきた時間も無駄にしたくないから。もっと自分の意識や目的を詰めていく必要があるね。

もしかしたら転職だって視野に入れてるかもしれない。キャリアという言葉の重々しさも、いまになってずっしり感じる。このままじゃ、本当にいつまでも安月給の捨て駒なのかな?って悲観的なことばかり考えちゃう。

 

でもばっかりだけど、それでも私はいま積み重ねている時間を絶対に無駄だと思わない。第三者がなんて言おうと、自分の気持ちを一番信じてるから。だからいまやるべきタスクを紹介して、前に進むことだけを考えてる。