コインランドリー

ありふれたような、日常の流れです。

休日なのに何故か4時間しか2時間弱しか眠れずに、6時に起床。外は雨がしんしんと降って部屋の中は極寒の勢いたった。エアコンをつけてテレビをつけてみるも、休日の朝に放送されている番組はどれも目を奪われるものなど一つもない。

 

タバコを吸って吐き気と腹痛に襲われながら、冷えたトイレに駆け込んで空っぽの体から液体を無理にでも吐き出そうとする。

唯一暖かいウォシュレットの便座に頬を付けて、虚無感を味わいつつ、落ち着いたところで布団の中に潜り込む。

 

目がさめると午後の1時を回っていた。眠るだけで終わってしまった休日さえも愛おしく思い、何もないこの時間に多幸感を感じる。

最近はあまりにも人に会いすぎて、寂しさと憂鬱な気持ちと、他者に触れる様々な刺激に心が苛まれていたのでちょうどよかった。

 

エアコンの温度は28度。冷えた部屋を暖めてお香を焚く。部屋に充満するムーンの匂いは落ち着きを取り戻させてくれる。

壊れたメガネをゴミ箱に放り込み、色の入ったカラーコンタクトを付けて視界をくっきりさせる。恋人と友人とたわいもないやりとりを繰り返しながら読書に耽る。

一人の時間はとても落ち着くし、心が休まる。明日からまたいつも通りの日々が繰り返されて行くことに胸を打ちひしがれながら、それでも歩くことをやめずに進み続ける。

 

生理は終わったばかりだし、心のホルモンバランスは順調なはずなのに何処かで小さな刺激に苛立ちと虚無感を抑えきれない。

あの時言われたあの言葉はきっと忘れられずに心の中にしまわれるのだろう。私のプライドはズタボロにされた。「飯島さんってガードやるそうですよね。彼氏いるけど、行けそうな感じがする」という言葉と共に誘われたラブホテル。その時こそ笑って促すことは出来たけれどもいま考えてみれば殴りかかってもよかった。もしも今なら憤慨にして、相手の顔が腫れあがるまで殴りたいと思える。

誰かを評価するほど私は立派な人間じゃないけど、冴えなくて何一つ魅力を感じない大学生の後輩にそんなことを言われて、私も舐められたもんだなと感じた。今まではそんなことで怒りを感じることはなかったけど、とても悲しくて、プライドは傷つけられて。私の身の振り方は間違っていたのか?

ただ、楽しく友人として酒を飲み開催して二人になった時に言われたセリフ。ふざけるなよ。彼氏が居るからそういうことには乗り気になれないし、そもそもお前みたいな男とそんなことをするほど私は自分の価値を低く見てない、なんて一人で頭の中で暴言を吐くしかなくて行き場を失われてる。

 

どこに逃げたらいいんだろう。人と会えば何かしらの衝撃があって、それはいい意味でも悪い意味でも。

誰かと会って食事をしたり、お酒を飲むことは楽しいけど、なるべく不快な思いはしたくない。それでもそういう事柄を招いてしまうのには自分にも原因があるのか?

信頼してた人々に裏切られる日々はあまりにも残酷で、何を信用して、何を頼りに生きればいいかわからない。誰かの些細な喜怒哀楽さえも受け止められるほど余裕はない。

 

だから私は、誰の手にも届かないくらい、簡単に手を出せないほど綺麗にならなくちゃ行けないのに。全然うまくいないな。

男も女も、どっちにしても面倒な生き物だ。楽しくいたいだけなのに、真っ直ぐすぎても、緩やか過ぎても、うまくバランスが取れなくてこじれることはたくさんある。腹立たしいね。