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コインランドリー

ありふれたような、日常の流れです。

仕事 人間 相性

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人の痛みというものはとても奥が深い。

 

一昨日帰宅してから私は腕を切った。明確に言えば、手の甲をだ。

日によって客の質は変わるし、個々の人格やキャラクターを確立しなければやっていけないキャバクラ譲。「君はまだ自分のことをわかっていないよ」と言われた客のことばに、どれだけ多くのキャバ嬢が仕事としてのアデンティティを確立しているのかを実感した言葉だった。

私に務まる仕事なのだろうか。仕事としてのアイデンティティを確立してしまった以上本来の自己が乖離してしまわないかとても恐ろしくなり、心を落ち着かせるため疲れた体で手の甲を切り刻んだ。境界性人格障害といいうあらゆる人格の不安定さを抱えながらも、その中で多くの対価を得るために自らをどれほど犠牲にすることが出来るのだろうか?「あんまり溜め込まないでね」というAさん(金髪ショートカット)の言葉が私の胸を強く打ち付ける。

それは溜め込むことではなく、何処まで自己を確立したうえで仕事しての「わたし(しほちゃん)」になることなのだろうと思う。どこまでしほちゃんに私という人間が食い潰されないかということであると実感した。

 

 

昨晩もAさん(金髪ショートカット)は出勤をしていた。変わらずの笑顔で、勝手ながら自分の心の痛みと戦いながら周りの人々に気を使って自分を傷つけて生きているのだろうと、その腕を見て確信した。

昨晩はあまりにも酒を煽りすぎたせいなのか、記憶がたどたどしいが「お酒を飲みすぎました」とAさんにふと声をかけると「大丈夫?そういう時は吐いちゃいなさい」と優しくアドバイスをしてくれた。

彼女はよく担当のボーイに相談をするそうで、ボーイ曰く基本的な身の回りの気遣いと自分自身が楽しんでいればお客さんも一緒になって楽しんでくれるとのことだ。私はその話を聞きながら、どれほど多くの人間と楽しい時間をそこで織りなすことができるだろうか?と疑問に思った。

正直なことを言えばあまり乗り気ではないお客さん(連れてこられた人)などの対応に関してはどうしても「早くこの場に着く時間が終わってしまわないか」と考えてしまう。楽しませよう、楽しもうという努力以前の問題や大きな壁が其処に立ちはだかってしまうのだ。

中には逆にキャバ嬢をもてなそうとしてしまう良心的なお客様もいて、そのさじ加減がとても難しい。お客さんに、いかに気を使わせずに接客をするか。楽しんできてもらっているのに、こちらに気を使わせてしまったら元も子ないので。

 

 

というわけで昨晩の話に戻りますが、お決まりデパス4錠をキメてお仕事スタート。序盤で集団のお客さんに出会い、多少のお障りも少し心を許しながらお互いの空気をうかがって少しずつ仕事の雰囲気にも慣れて。

フリー指名と延長をふたつもらえました。一人のお客様はラブラブな雰囲気を求めて、もう一人のお客様は弄られキャラとしてフリー指名をもらい。

ボーイトも少しずつ打ち解けて、「まるこちゃんの野口さん」とからかわれながら少しずつ仕事にも慣れ、場の空気にも馴染み。

 

お客さんが何を求めてこのお店にやってくるのかというのを少しずつ見極めながら。人間同士なので合う合わないももちろんありますが、マイペースにこれからも失敗と成功を繰り返して続けていけたらいいなと思っています。