コインランドリー

ありふれたような、日常の流れです。

話をします

熱が出ました。久しぶりに38.6度の熱が出て、体の節々がミシミシと痛めつけられ、鼻の中にドロドロとした液がたまり、声はカスカスになり、心細いあまりにお母さんが東京までわざわざ来てくれました。
解熱剤を飲んだら少しらくになったのでハムサンドを食べて、病院で鼻の穴の奥に綿棒を突っ込まれて、インフルエンザの陰性の反応が出たので二人で一安心。
寂しかったので、23歳にして母親に甘え、アパートまで見送ってもらい。帰りに近所の桜並木を二人で眺めました。写真を撮って、少しお話をしてお母さんは鎌倉へと帰りました。会えて良かった。母親の温かみを大人になってやっと知って、そしてやっと仲のいい他人に慣れて、子供帰りしたかのように。本当はきっと抱きしめられたかった。

母親が帰ってからというもの、寂しさのあまりにデパスをワンシート飲んでフラフラになり、記憶が飛んで。とても悲しくなって。どうして私は生きているのだろうとずっと悩んでしまいまして。
高熱を出した日に愛する恋人は上司と焼肉を食べるというイベントがあったので、帰りは遅く。とても悲しくて、悔しくて、焼肉食べたくて、布団の中で眠りにつきながら。帰ってきた彼はそっと手を握ってくれたのに「貴方が遠い」とぽろっと言葉を吐いてしまったのです。「どうしてそんなに卑屈になるの?」って困らせてしまいました。私はとても愛されてるのに。それからというもの、体調の悪さに拍車がかかりデパスが手放せない休日を送り。何をしていたのか、どうしていたのかさえ、数日の記憶は抜けています。ケミカルとは恐ろしいものです。
100条あったはずのものが、あっという間にデザートのように、別腹のようにお腹の中に吸い込まれ、もう30錠しか残っておりません。3日前にようやく届いたばかりなのに。というメンヘラである私二ついての話をしたいので早く。


久しぶりの出勤はとても楽しくて、ただ身体がどうしても苦しくて、なんだか小さなことで不安を抱えながら、それでも健気に。

帰りに彼と桜を見ながらお酒を飲みました。治りかけの体にアルコールは効きます。色々な話をしました。
私はやっと、4ヶ月を経てやっと、彼と友達になれたような気がします。ゼックスだってキスだって、してるのに。心がまだ追いついていなかった。もしかしたらこれは甘えているのかもしれませんね。でも、なんとなくちょっとしたちょっかいを出したり屁理屈を言ったり、小学生同士のふざけ合いみたいなそういう関係がやっと馴染んできたような気がして。多少のつまらない冗談も言えるようになりました。顔を見て話せるようになりました。

どんな表情をして、どんな声で、どんな話をしていいのか、やっと分かったような気がするんです。

でも、ふと気づいてしまったことは、あまりにも色々な物事をおざなりにしすぎているということ。散らかった部屋。割れたガラスのコップ。ゴミ箱へと運び込まれなかった様々なものたちやカビの生えたコップ。

なんとなく、今からでもしゃんとできるような気がして。今日は楽しかった。ただ少しの時間だけ話をしたりお酒を飲んだりという時間が特別で。

きっとキスとかセックスよりも楽しく感じる時間もあって。


最近の進歩といえば、彼の目を見て話せるようになったこと。


ただ一ついえば、もう一つ二つと言葉が出るのであれば、
私は彼を抱きしめたくて、くっ付いていたくて、それは産まれたての小動物が必死に親を追いかけるような気持ちで。きっと何が不安なのか。愛なのか。分からないけれども、今日彼と見た夜桜は、お母さんと昼間に見た桜とは違って、少しいたずらな時間だったので。



そう、あまり考えないように。考えるほどに不安になってしまうから。でも考えてもいいの。
今年は好きな人とお酒を飲みながら、桜が観れた素敵な年だね。f:id:kuchikosan:20160404003456j:image

おやすみなさい。いい夢を。幸せになれるよ。