コインランドリー

ありふれたような、日常の流れです。

硬い床で寝るのも、4日目となるとだいぶ慣れた。寝袋生活では色々な工夫を凝らして、何とか自分のスタイルに馴染むところまでやって来たので良しとしよう。

 

家に帰って、初めて夜のシャワーを浴びた。2年前に住んでた家は、狭い玄関の廊下沿いにユニットバスがちょこんとあるだけで。何故だか異様に怖くて夜はお風呂に入らなかったけど、今は恐れを感じることなくお風呂に入れるようになった。部屋が明るくてよかった。

 

一人暮らしん初めて4日目。まだ4日目だ。そつなくこなしてるといっても、仕事をして疲れて眠るだけの生活。特になにをするわけでもなく、職場と家の行き来だけだ。

テレビもない、ネットもない、何もないものだらけでまともな生活も送れず。自分のしょうもない凝り性が100の状態でないとなかなか身動きが取れないのは、厄介だと思ってしまう。

 

 

 

未来のビジョンというか、なんていうか。多分、これから先仕事のことだとかいろんなビジョンは見えてるのに。一人になるとプライベートの未来が見えてこない。「結婚は目的じゃなくて、手段なんだ」ってあの人は言ってた。それでも5年後10年後、私の隣には誰が立っているのかな。

好きな人は今なにを考えているのかな。

同棲をやめて、久しい一人暮らしの疲れと寂しさからポツリと弱音を漏らしたその時「俺は全然寂しくないよ!」と楽しそうに言う彼を見て羨ましいなって思った。彼は強いし、かっこいいな。私が恋人がいないと生きていけない理由は寂しいからなのかな。でも、寂しいっていう気持ちよりも。好きだから触りたいし、会いたいし、話したいと思うわけで。寂しいタスキは別物なんだよなー。

全然寂しくはないんだけど、ただ「会いたいな」ってすごく思う。好きな人に会いたいと思う感情が残ってる今は少し気持ちに余裕が出て来たのかな。

昨日までは、友人にも家族にも、ましてや好きな人にも誰にも会いたくないくらいに心も体も疲弊してた。余裕なんてものはいつでも存在しないけど、うまい顔してやりくりしていかないと自分が潰れちゃうね。とりあえずいまは、自分が潰れないように進まないとたね。

約一年半ぶりの一人暮らしは、足が勢いよく進まない。近くのスーパーに立ち寄ったとき、あの頃の記憶が巡って嫌な気がした。

「ありがとう!気をつけね」と家族を見送りみんなの背中を見つめるのが嫌だ。長い間人と暮らすことに、あまりにも慣れてしまった。

いろいろ考えていると、うまくいくのかな?と不安になってくる。人の些細な仕草を見て怯えたり、人の優しさに温かみを感じたり。

毎日忙しくて、考えることはたくさんあって、全然気持ちが休まらない。このまま一人暮らしを始めてわたしは上手く生きていける?まるで一人暮らしが初めての人みたいに、みんな説教してくるけどわたしだってちゃんとできるよ。

 

友達に寝袋を借りた。ベッドが届くまでの辛抱だ。私の城に誰を呼ぼうかな。狭いけど、私の好きな世界にしてやる。誰かにいいと思ってもらえる世界じゃなくて自分が心地いい世界がいいんだよ。

馬鹿にされたり、改善のしようがないことを責められたりするの苦手なんだよ。しょーもないプライドが眠ってるから、鬱陶しい!って怒りたくなるけど我慢してる。誰もそんなこと知らないんだけど。誰かに言われた「君には何言っても怒らないって思われてるんじゃない?」って言葉が突き刺さって頭から離れないね。

確かにそう思われてる節はあると思うし、自覚は十分あるんだ。それでも嫌なことを嫌だって言ったら壊れるものだってたくさんあるのを知ってる。私が我慢したら、ほとぼりが冷めることはたくさんあるし、それが一番楽なやり方なんだっていうのが悲しいね。たまには誰かに怒りたい。めちゃくちゃに怒ってごめんね!って謝られたい。私人に本気で謝られたこと人生で一度もないんだよね。いつも私が本気で謝ってるし、いつも私が悪者だから被害者になれないばっかりで。

大人になると、どんどん100の被害者にならなくなる。むかし男の子に前歯を折られて、その子の母親が大嫌いなプランを持って家に来た時本気で謝られたくらい。本当に私が悪くなくても、いつも私は謝ってばかりだな。

 

怒るって難しいし、でもたまには怒りたい時もあるよね。